オフィス家具の選び方

【オフィス家具の選び方】会議室用テーブル/デスク選定のポイントを解説

オフィスには欠かすことができないスペースとして、会議室が挙げられます。
社内だけではなく、来賓や外部の人を招いて顔を合わせるスペースである会議室やミーティングルームは、会社の顔ともなる大切な空間です。

今回はオフィス家具の中でも、この会議室やミーティングルームなどで利用するテーブル/デスクについてご紹介していきます。

会議用のテーブルを選ぶには、使用する人数や使用用途を確認したうえで、どのような会議用テーブルがこのオフィスに合うのか、形状や機能を選ぶことが重要です。
使用用途やオフィスのデザインに合わせた会議用テーブルを選ぶことによって、会議の雰囲気も良くなり、作業効率の向上や、外部企業に対しては会社の印象をアップさせることも期待できます。

会議用テーブルの種類や機能、選ぶポイントなどを順番に紹介していくので、オフィスに合った会議用テーブルを見つけるのに参考になさってください。

会議用テーブル/デスクとは

社内ミーティングや商談などの複数人での打ち合わせに適したテーブルが、会議用テーブルです。
プロジェクトの方向性を決める話し合いや商談をまとめるために使われるオフィスの要となるスペースに設置するオフィス家具なので、来賓などの目に入ることも想定したデザインや機能が求められます。

会議用テーブルは形状がさまざまで、シンプルな据え置き型の会議テーブルや、折り畳み式、配線収納付き、キャスター付きなどがあります。
一般的には長方形のかたちをした幅が600mmのものが多いですが、大きさはさまざまです。
常に置いておけるスペースがあれば良いのですが、会議のときだけ収納場所から移動させて使ったり、違う場所で使うこともあるかもしれません。
そのため、オフィスの使用環境や用途に合わせて、サイズや形状を選択するのが重要となります。

会議用テーブル/デスクの種類、機能や形状など

会議用テーブルを選ぶ前に、テーブルの種類はどのようなものがあるのかを知っておきましょう。
会議用テーブルはサイズや機能ごとに、5つの種類にわけることができます。
テーブルの種類ごとに特徴をまとめたので確認しておきましょう。

①キャスター付き会議テーブル

キャスタがついているので必要な場所に移動可能で、設置が素早く行えたり片付けが簡単にできる。ストッパーで動かないようにすることも可能。

②フォールディングテーブル(折り畳み式テーブル)

簡単レバーで楽に折りたたむことができるので、片手で操作可能なものも多く扱いやすいので、セミナーや研修などにおすすめ。
脚を折りたたむタイプには、手動で脚部を動かしロックする『クランク式』や、テーブルの脚を起こして使用するときにバネの力を利用してロックする『バネ式』、脚の折り曲げる部分をスライドレールに滑らせて動かし、窪みの部分にロックする『スライドロック式』があります。
脚以外にも、天板の中央を折りたたむタイプや、天板を跳ね上げて畳むタイプもあり、折りたたみ方で大きさも違うので、使用用途や収納スペースに合わせたタイプを選ぶようにしましょう。

③スタッキングテーブル(スタック式テーブル)

重ねて収納できる機能で、キャスター付きのものが多く使わないときはコンパクトに片付けることができるタイプ。収納場所と使用場所が異なる場合にも使いやすいので、セミナーや研修などに使用されることが多いです。

④ミーティングテーブル(丸・角型)

かたちは丸や四角などいろいろなかたちのものがあり、会議室に利用するだけではなく、来客スペースや臨時のワークスペースやフリーアドレスデスクとしても利用しやすい手ごろなサイズのものが多いので、少人数の打ち合わせや会議や商談に使用するテーブル。

⑤大型ミーティングテーブル

大人数での打ち合わせや商談での使用されるテーブルなので、ほかの会議用テーブルに比べるとサイズが大きめ。会議室などに常設する際に使われることが多く、プレゼンルームなどに設置されることも多いです。

会議用テーブルには他にも使いやすさを求めた機能がついているものがあるので、いくつかおすすめの機能も紹介します。

  • フック付き・・・荷物かけに利用でき、テーブルのサイドについていることが多い。
  • 中棚付き・・・テーブルの下に棚が付いているので、一時的に書類やカバンなどが収納でき机上スペースが確保しやすくなっている。座ったときの膝上の空間が狭くなるので、立ち歩きにくくなることもある。

複数の機能のついた会議用テーブルも多くあります。使用用途にあわせた必要な機能がついたテーブルを探してみましょう。

選び方のポイント

オフィスに合った会議用テーブルを選ぶために重要なポイントは、①形状②機能③サイズ
の3つです。

それぞれのポイントをおさえるために気を付けることをそれぞれまとめたのでひとつずつ解説していきます。

①形状

会議用テーブルを代表する4つの形状はさきほど紹介したとおりです。
会議用テーブルをどのような場所で、どのように配置して使うかを、形状を決める前に確認しておきましょう。

例えば、セミナー室に30人受講生を入れて研修を行えるようにしたい。ディスカッションできるように講師を囲むようにテーブルを配置するとします。
普段、使用している配置から変えるならば、移動できるキャスター付きのものが良いですし、参加者の数に合わせて机の数を調整できるように、フォールディングテーブルやスタックして収納できるタイプが良いでしょう。

広い会場に常設するならば大型イーティングテーブルなど、使う場所や環境、用途などを考えてオフィスに合った会議用テーブルの形状を見つけましょう。

②機能

さきほどいくつか紹介しましたが、会議用テーブルには機能がついているものもいくつかあります。使用状況に合わせて、機能を効率的に使えるかかわるので、使用環境に合わせて選びましょう。

外部のセミナーが多い場合は、社内の会議を行うときより、カバンや上着を持参した参加者が多いと想定されるので、カバンをかけることができるフックや、中棚付きのタイプだと便利です。

また、パソコンが多く持ち込まれるような会議には、配線ボックスつきのテーブルなどもあります。

収納したり移動するのに便利なキャスター付きや折り畳み式なども機能といえるので、使用状況に合わせた機能のある会議用テーブルを用意するようにしましょう。

③サイズ

形状のところでも解説しましたが、使う用途や参加人数に合わせて、必要なテーブルのサイズを考えましょう。
作業をすることが多かったり、パソコンを広げたり資料を積む会議が多いようなら、奥行きの広いものが使いやすいです。ひとつのテーブルで対面して座る場合も奥行きがあるほうが良いでしょう。
また、コンパクトに収納したい場合や、手軽に出し入れするようなときは奥行きのないほうがのがおすすめです。
奥行きは約600mmが基準となるので、それより大きいものはゆったりと、小さなものはコンパクトに使えると考えれば良いと思います。

テーブルの幅によって、ひとつのテーブルに設置できる椅子の数も変わってきます。
使用人数に合わせて選べるように、さまざまなサイズの会議用テーブルがあるのでまとめました。

会議用テーブルの幅

~1,199mm・・・日本人の小柄な体格には使いやすいサイズで2~4人ぐらいが使用できます。
1,200~1,499mm・・・一般的なオフィスチェアが2脚入るぐらいの大きさ
1,500~1,799mm
1,800~2,099mm・・・一般的なオフィスチェアが3脚入るぐらいの大きさで、4~6人ぐらいで使用できるサイズです。
2,100~2,399mm・・・6~8人ぐらいで利用するサイズ
2,400~3,199mm
3,200mm~・・・11人以上で使う大きいもので、重量も重め

会議用テーブルの奥行

450mm・・・たくさんテーブルを並べることができるので、参加人数の多い会議などで使いやすい
600mm・・・机上スペースを広く使うことができるので、机上での作業を行う時やパソコンを広げて作業するのに適している大きさで基本的な奥行き。

※押さえておくべきポイント

コミュニケーションを取りながら、対面に座って会議を進めるならば、お互いの顔が良く見えるように奥行きのあるテーブルがおすすめです。

重役や来賓の出席するような会議では、人が詰めて座るより、ゆったりとひとりひとりのスペースに余裕がある環境が求められるので、使用人数よりも余裕をもったサイズのテーブルを準備するようにしましょう。

参加人数や使用用途を考慮し、オフィスに適したテーブルのサイズを検討しましょう。

おすすめの会議用テーブル

会議用テーブルの選び方やポイントをいくつか紹介してきましたが、ここでは使用状況を想定したおすすめの会議用テーブルにどういうものがあるのか、具体的に紹介します。

サイズや使用用途を確認することで、具体的にどのような使いかたができるのか検討してください。

10人以下の少人数で会議で利用するのにおすすめな会議用テーブル

少人数向けのテーブルには、2~4人用のもの・4~6人用・6~8人用のものがよく使用されています。
サイズでいうと、幅1,800mm~3,000mm×奥行き900mm~1,200mmぐらいのものが多いです。

会議室に常設して、対面で利用する場合に使われることも多く、テーブルの中央部分にコンセントボックスが付いたものや、シンプルなデザインのものが使い勝手が良いため人気があります。

10名以上の大人数での会議で利用するのにおすすめな会議用テーブル

大人数でミーティングを行うときに注意したいのは、椅子の数です。椅子だけが多いと圧迫感が出てしまうので、多く出しすぎないように参加人数をしっかり確認しておきましょう。
席を離れて移動することも考え、座席の後ろに通路としての空間を確保することも大切です。通路のスペースを確保することで、大人数でもスムーズに離着席できるようになります。

小さいサイズのテーブルは、収納しやすく移動させやすいメリットがありますが、大人数での利用の場合は数が必要となります。動かしやすいのでいろいろな配置に組み合わせることができるので、使い勝手良いです。

逆に、大きいサイズのテーブルを利用すると、台数は少なく済みますが、重量や長さが移動をさせにくくなるので、常設するにはおすすめです。
大きいサイズは幅3,000~4,800mm×奥行き1,200のものが主流です。

どちらのタイプが適しているか、オフィスの環境から検討しましょう。

収納したり、収納場所と使用場所が異なり移動させるのにおすすめな会議用テーブル

会議室やミーティングルームは、会議以外にもいろいろと利用されることがあるので、会議用テーブルを常設することなく、移動できるほうが好ましい場合もあります。
折りたたむことや重ねて収納できれば収納スペースの確保もしやすくなるので、小さいオフィスなどにおすすめです。
また、移動できるタイプの会議用テーブルは人数の調整がしやすいというメリットもあります。

会議用テーブルには複数の機能がついたものもあるので、キャスターが付いているタイプで配線穴が付いたものなどは、複数台のパソコンを利用するときにコンセントや配線がすっきりするのでおすすめです。

モニターを使用するようなプレゼンなどにおすすめの会議用テーブル

リモートワークが普及するにつれて、テレビ会議やプレゼンなどでモニターを使った会議のスタイルが増えてきました。
それに伴ってか、モニターを会議室に常設したり、会議のたびに設置して使うことが増えたので、モニター利用におすすめの会議用テーブルの種類が増えてきたのでいくつかご紹介します。

U型配線ボックス付き・・・モニターが見やすいように、壁に沿って設置しやすいU型になっているテーブル。
コンセントボックス付き・・・モニターや操作用のパソコンのコードをまとめることができすっきり整理された空間を確保できるテーブル

注意点としては、モニターなどを設置するテーブルを選ぶときは耐荷重を確認しておきましょう。軽量のテーブルは重いものを乗せ続けるとゆがんでしまうこともあるので気をつけましょう。
また、モニターの大きさに合わせて高さ調整ができるものもおすすめです。

スタイリッシュなデザイン重視のオフィスにおすすめの会議用テーブル

デザインにこだわったモダンでスタイリッシュなオフィスが増えています。おしゃれなオフィスなのに、会議室は昔ながらのシンプルな会議用テーブルやパイプ椅子が並んでいると少しがっかりです。
おしゃれな雰囲気に合うデザイン重視をした会議用テーブルを紹介します。

高級感を出したい場合・・・ダークなカラーの木目調やつや消しタイプの化粧板を使ったテーブルは高級感があるのでおすすめです。また、脚部のデザインにこだわったタイプのテーブルもデザイン性が高いです。

パソコンを利用しながらおしゃれ感を出す場合・・・厚めのテーブルで、シックに見える材質を使ったものが良いでしょう。配線が隠せるように、コンセントボックスがついたものや幕板がついたものもおすすめです。

【まとめ】会議室用テーブル/デスク選定のポイントを解説

今回は会議室用テーブル/デスク選定のポイントについてまとめましたが、いかがでしたか。
会議用テーブルにはキャスター付きのものや、スタッグ式のもの、折り畳みができるものなどの種類があり、使う環境によって必要な機能が異なります。
サイズも小さいものから大きいものまで利用者の要望に応えれるように幅広く取り揃えられています。
常設する場合や、収納場所や使用場所が異なる場合で必要な機能やサイズが違うので、オフィスの環境と使用用途と想定される参加人数を考慮して、オフィスの会議室やミーティングルームに適した会議用テーブルを探してみましょう。

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