仕事用のオフィスチェア/事務椅子、どれを選べば良いのか迷っていませんか?
オフィスチェアは大きく分けて3種類。このページでは、3種類のオフィスチェアについて、それぞれの特徴、メリットやデメリットなどを解説していきます。
量販店やネットで売っている激安の椅子との違いやデメリットはどのあたりにあるのか。このようなよくある疑問も解説していきます。
あなたの職場環境に適したオフィスチェア選びの参考にしてください。
【オフィスチェアの種類】その1.デザイナーズチェア
デザイナーズチェアとは?特徴や違いは?
「デザイナーズチェア」とは、文字通りその道のデザイナーが設計したチェアで、それぞれの設計者の感性や思いが盛り込まれた、高級オフィス家具の1つです。
他のチェアとの違いは言うまでもなく、圧倒的なデザイン性。まるでアートの一部としても存在感を表すような、魅力あふれるオフィスチェアであることが最大の特徴であり、違いでもあります。
有名なところではイームズやル・コルビジェのチェアですね。
デザイナーズチェアのメリットとは?
デザイナーズチェアのメリットは、何と言っても来社・来店してくださったお客様の印象が格段に良くなる点。量産されていないアート作品のような独自性や、先述のデザイン性から、とってもおしゃれなオフィス、センスのある店舗だなと、ひと目で好印象を持ってもらえるでしょう。
さらに意外な効果を示すのが、従業員満足度(ES)の向上です。
日々の仕事に追われる中、職場内にちょっとしたオシャレなアイテムが取り入れられていることで、ストレス解消につながります。
また、「ちょっといいオフィス環境」ということで従業員の中でもステータスを感じ、会社への帰属意識も高まるといったメリットもあります。これらのような「お金で買えない気持ち」を高められるのは、価格以上の価値があるとも言えますね。
デザイナーズチェアのデメリットとは?
デザイナーズチェアにもデメリットはあります。それは時に高級オフィス家具と呼ばれるほど価格が高くなってしまう点です。
デザイン性、その「おしゃれさ」やデザイナーの「ブランド」にもコストとして乗っかっている点は考慮しなければならないポイントです。
また、機能性や快適さについてももちろん考慮はされているのですが、それに比例した価格設定にはなっているかというと、必ずしもそうではありません。機能性や快適さという観点からコストパフォーマンス面を考えると、オフィス家具メーカーのチェアには劣る面もあります。
【オフィスチェアの種類】その2.オフィス家具メーカーのチェア
オフィス家具メーカーのチェアとは?特徴や違いは?
オフィス家具メーカーのチェアは、座る“人間”の事を第一に考えてしっかりと研究・設計・製造されているため、機能性、快適さに大きな特徴があります。
N店やI店などの家具量販店、ネットの激安ショップでよく目にする、表向きのデザインや製造コストを重視したチェアとは全く異なるのです。
例えるならば、自転車でいうところの「ママチャリ」と「ロードバイク」といったところでしょうか。一度ロードバイクの快適さを経験してしまうと、ママチャリには戻れなくなる、それほどまでに体感できるほどの違いがあります。
オフィス家具メーカーのメリットとは?
オフィス家具メーカーのチェアは、機能性や快適さを最も重視して作られているため、長時間のオフィスワークにおける疲労の軽減や、リクライニング機能などを使ったストレッチ、疲労回復が見込めるなどの大きなメリットがあります。
長時間の座り仕事が多く、体のことを最も優先して考えるのであれば、機能性や快適さを重視したオフィス家具メーカーのチェアを選ぶと良いでしょう。
オフィス家具メーカーのデメリットとは?
オフィス家具メーカーのチェアのデメリットとしては、まずは価格面。機能性や快適さを求めた、研究開発費、設計費用、良い材質、丁寧な製造工程から、どうしてもチェアの価格が高くなってしまいます。
また、オフィス家具としては有名でよく見かけるが故に、高い価格の割には、あっと驚かせるようなデザイン性や斬新さが感じられないのもデメリットでしょう。
ウチはほかが使っていないような特徴的なデザインを採用して、オフィスをもっとオシャレに!という方には、少し物足りないかもしれません。
【オフィスチェアの種類】その3.家具量販店やネット販売の激安チェア
家具量販店やネット販売の激安チェアとは?特徴や違いは?
家具量販店で特売しているような激安チェアや、ネットで販売されている激安チェア。
特徴や違いについては「価格」以外無いかもしれません。
機能性や快適さは二の次で「とにかく安くて座れさえすれば良い」もしくは「それなりに安くて、評価コメントもそれほど悪くなければ良い」という方が、真っ先に検討される選択肢でしょう。
家具量販店やネット販売のメリットとは?
家具量販店やネット販売のメリットも、安くてそれなりに使える点が挙げられます。
実際にAmazonなどのネットショッピングサイトで「事務椅子」などで検索してみると、新品であるのにもかかわらず、価格が3,000円を切るものも見かけます。
正直、デザイナーの独創性、オフィス家具メーカーのこだわりを考慮すると、3,000円を切るような価格設定は不可能ですので「とにかく安く手に入る」というのが、最大のメリットになるでしょう。
家具量販店やネット販売のデメリットとは?
このような価格設定ではご想像の通り「座る“人間”のことを第一に考えて設計や製造」というのは現実的に難しく、とにかく製造コスト重視で、最低限の機能性=腰を下ろすだけの物として作られています。人は座っていても疲労を感じる訳ですが、その疲労が毎日蓄積され、日々の仕事にも影響が出るでしょう。
この激安価格も、製造コストをとことん抑えた結果であり、材質もオフィス家具メーカーのチェアと比べて圧倒的に安価な素材を採用せざるを得ませんので、どうしても比較的に壊れやすくなってしまうのがデメリットです。
最悪の場合、これはニュースにもなりましたが、椅子の昇降部分のガスシリンダーが爆発して大怪我するケースも実際出てきています。安全に、そして長期間使う予定であれば、製造工程や素材に問題がないものを選ぶべきですね。
【おすすめ】迷った時はオフィス家具メーカーのチェアを体験してみる
オフィス家具メーカーのチェアで比べるための基準を固める
大きく分けて3種類のオフィスチェアについて学んだところで、次はどの種類が自分に/自社に最適なチェアであるか、というのを見極めていきましょう。
オフィス用のチェア、ということで座り仕事がメインであったり、長く愛用するつもりの方が多いかと思います。そのうえで、どの種類にしようか迷ってしまった方におすすめの選択方法をお教えします。
もしオフィスチェア選びで迷ってしまったら、まずは安物ではなく、オフィス家具メーカーのチェアに触れてみてください。自ら実際に、機能性や快適さを体験してみることで、確実に1つの基準が生まれます。
その基準を頼りに「同等の機能性や快適さがあるか」または「どこまで許容できるか」という観点で、デザイナーズチェアや激安チェアを比較検討してみることをおすすめします。
色々試してみるには中古のオフィスチェアを取り扱っているショップが最適
なるべく同時に色々比較してみたいところですが、デザイナーズチェアのショールームにはオフィス家具メーカーのチェアは無かったりしますし、激安チェアなどは取り扱いもしていないでしょう。
デザイナーズチェアも、オフィス家具メーカーのチェアも、激安チェアも、同じ場所で座り比べることができるお店、ということで、こういう時におすすめなのが「中古のオフィスチェアを取り扱っているお店」です。
いわゆる、中古のリサイクルショップなどですね。ショップにもよりますが、上記3種類のチェアを取り扱っている可能性も高く、揃っていればショップで同時に3種類を座り比べることができますので、実は一番効率的な選択肢です。ぜひ試してみてください。
【おすすめ】デスクもセットで導入すると職場の雰囲気も華やかに
デスク&チェアでデザイン性向上や統一感のアップも
デザイン性に富んだデザイナーズチェアや、スタイリッシュなオフィスチェアを導入する場合、同じくデザイン性の高い/スタイリッシュなデスクも一緒に検討される方、実は結構多いです。
せっかく良いオフィスチェアを購入されたのに、デスクはいかにもな事務机です、となると、そのデザイン性やスタイリッシュさも半減してしまいますよね。
一度、職場の雰囲気改善を考え、オフィス全体のデザイン性や統一感を意識したデスク&チェアのセットを検討してみるのも良いでしょう。
- オカムラ製、プロステージ
- イトーキ製、インステート
- コクヨ製、サイビ 等
【おすすめ】中古のチェア/デスクを選ぶことで増える選択肢
中古のチェア/デスクなら予算を抑えることができる
デザイナーズチェアやスタイリッシュなオフィスチェアだけでなく、それに合わせてデスクも・・・となると、新品で購入しようと思うとどうしても予算オーバーとなりがちです。
でも「商売道具として長く使うからこそ、良いもの、気に入ったもので揃えたい」という気持ちも捨てたくないところですよね。
そんな時に選択肢として考えたいのが、中古のチェア/デスク。中古であれば、新品で購入するよりも低予算で安く購入することができます。
中古のチェア/デスクといっても新品に近いお宝的な品質のものも
中古のチェア/デスクと言ってもボロボロであったり、汚れていたり、という印象があるかもしれませんが、実際に探してみると、ほとんど新品と変わらない品質のものであったり、価格の割にかなり程度が良かったり、この価格でいいの?というお宝商品がザグザグ見つかります。
浮いた予算でデスクとチェアのセットも買えてしまうかも、そんな新たな選択肢として浮上してくるのが中古のオフィス家具です。
<まとめ>【オフィスチェアの選び方】3種類の特徴や違い、メリットとデメリット
- お客様や従業員の満足度を上げたいのであれば、デザイナーズチェアを検討すべき
- 機能性や快適さ重視で、疲労軽減などを目的とするならオフィス家具メーカーのチェアを検討すべき
- 激安のチェアを検討する際には、安全性/危険性についても十分に知っておく
- 悩んでしまったら、オフィス家具メーカーのチェアを最初に体験してみる
- 3種類を同時に座り比べることができるショップに行くと効率的
- オフィスチェアだけでなく、デスクもセットにすると統一感アップ!
- 予算オーバーが気になる場合は、中古のチェア/デスクで予算を抑える
- しっかり探せば新品に近い、満足なお宝チェア/デスクも見つかる
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